♦No. 1 ノニから発見されたダムナカンタール (damnacanthal)

Miracle Noni

2011年09月06日 20:00


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1993年、慶応大学理工学部の研究チームは、

ノニの成分の中にラスと呼ばれるがん遺伝子の作用を抑える物質として、

damnacanthal(ダムナカンタール)とはっけんしたと発表しました。


写真Aは正常細胞、写真Bはラスがん細胞です。

正常細胞はシャーレの底に張り付き、隣同士の細胞ときれいに並んでいます。

これは、一つの細胞が隣の細胞に触れると増殖を停止するからです。

一方ラスがん細胞にそのような増殖制御機構はありません。

隣に細胞がいて、ぎっしり詰まっていてもお構いなし。

上に乗り上げて盛り上がるようにどんどん増えていきます。

また、細胞からいくつもの「手(突起)」が出ているのも、このがん細胞の特徴の一つです。

単離、精製されたダムナカンタールをこのがん細胞に加えると、

写真Cのように細胞同士の盛り上がりはなくなり、

突起もきれいに消えました。がん形態の正常化です。

さらに細胞骨格を調べる実験では、正常細胞内に無数に存在するアクチンファイバーが崩壊してしまっているラスがん細胞に、

ダムナカンタールを添加すると、写真Cのように細胞内骨格がきれいに再構築されています。

この結果から、ダムナカンタールが、細胞の形態を見た目だけでなく、細胞内部の組織まで正常化したことが確認されました。

又、ダムナカンタールはがん細胞の増殖も抑制しました。

種々の濃度でダムナカンタールをがん細胞に添加すると、

10マイクログラム/ミリリットル(一ミリリットル中に10万分の一グラム)の濃度で細胞の増殖を完全に阻害していることがわかります。

この濃度は形態を完全に正常化させる濃度と一致しています。

したがってダムナカンタールは10マイクログラム/ミリリットルでラスがん細胞の形態を正常化すると共に、

その増殖を完全に阻害することが判明しました。


No. 2に続く...
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